デジタルメディア概論

第3回 — プロンプトエンジニアリング

2026.05.13

そもそも

プロンプトエンジニアリング とは

AIに頼むときの 言葉の選び方と渡し方 のことです。

  • AIを 攻略する ためのテクニックではない
  • AIは 協力相手
今日のゴール

プロンプトエンジニアリングの基本を体感して、AIとの付き合い方 を考える

今日の流れ

読む → 試す → 比べる → 考える

  1. テーマに対する3つの記事を読んで議論
  2. 次に、プロンプトエンジニアリングの基本を用いて記事作成
  3. モデルごとの出力の違いも体感するワーク
  4. 今回のテーマに対する自分の見解を整理

正解当てが目的ではなく、違いを観察して言葉にすること!

1. テーマ記事を3つ読んで議論しよう

読む前に

これから読む3つの記事のテーマ

AIにデザインの仕事は奪われるのか?

今から読んでもらう3つの記事が、それぞれ以下のどれに当てはまるか考えてみてください!

  1. AIが書いた記事
  2. AIが書いた記事に修正を依頼した上で出てきた記事
  3. 実際にWeb上に記載された記事
読む

対象の3記事

  • article1.md
  • article2.md
  • article3.md

同じテーマで書かれた3つの記事です。どれが「AIが書いたもの」「AIに修正を依頼したもの」「人が書いたもの」なのか、読みながら考えてみてください。

ワーク 1

議論しながら、以下の点を考え整理してみてください!

  • 3本のうち、どれが誰作なのかの判断
  • 上の点の判断理由の考案
  • どの記事が一番読みやすいか、なぜそう感じたかの整理
  • "AIっぽさ" と感じたサインがあれば言語化してみる

出てきた違和感や「AIっぽさ」のサインは、後の振り返りで自分の判断軸として点検します。

種明かし

さて、どの記事が誰作だったでしょう?

  1. AIが書いた記事
  2. AIが書いた記事に修正を依頼した上で出てきた記事
  3. 実際にWeb上に記載された記事
気づき

実はClaudeも全外し でした

ワーク 2

自分の判断と根拠を、結果と照らし合わせて検証 しよう

  • ワーク1で立てた判断と、その根拠を結果と並べて整理する
  • 当たった/外れたを問わず、その根拠が結果に対してどう働いたかを点検する
  • グループで持ち寄り、同じ根拠でも結果が分かれた例、違う根拠で同じ結果になった例を共有する

結果の当たり外れより、「自分の根拠がどう働いたか」を検証することで学びが深まります。

2. プロンプトエンジニアリングを知ろう

ここからの前提

立場を変えて、AIに指示する側 に立ってみましょう

前提

AIへの指示のポイント → 公式ガイド をAI各社が提示

  • Claude(Anthropic)、OpenAI、Gemini など、各社が「プロンプトの基本」を公式に公開
  • 各社が提供するモデルのバージョンごとの違いについても言及

今回は、共通して出てくる定石を、授業用に4つの観点へ整理しました!

観点 1

1. 具体・詳細を伝える

まず、条件をぼんやりさせないことが大事です。

  • 誰に向けた文章なのか
  • どれくらいの長さなのか
  • どんな形、どんな口調で書くのか

例 - 「読者は専門学校1年生」「800〜1000字、4段構成」「note風のくだけた口調」

観点 2

2. 役割を与える

  • どんな立場の人として書くのかを決める
  • 「1年生」「3年目」のように、できるだけ絞る
  • その人が置かれている状況まで入れる

例 - 「Webデザイナーを目指している専門学校1年生として書く」

観点 3

3. 参考になる材料を渡す

「何に近づけたいか」があるなら、それを渡します。

  • 参考にしてほしい記事のURL
  • こういう書き方がいい、という見本
  • 入れてほしい体験談やニュースなどの材料

これは「何を入れてほしいか」「何に寄せたいか」を渡す観点です。

観点 4

4. 避けてほしいことを先に言う

「こうはしてほしくない」を、先に止めておきます。

  • 一般論で終わらせない
  • 大げさにしない
  • ふわっとまとめない

さっきワーク1で各自が挙げた「AIっぽさ」のサインは、そのまま避けたいことのリストとして使えます。

3. AIに記事生成を依頼してみよう

準備

テーマに対する 自分のスタンス を考えてください

「AIにデザインの仕事は奪われるのか?」という今回のテーマに対して、自分はどう感じているか/どんな立場で書きたいか を、まず一言にしてみてください。

  • 例 - 「AIをもっと使いこなしたい自分」
  • 例 - 「自分の手で描く時間を大事にしたい自分」
  • 例 - 「AIと一緒に成長していきたい自分」
準備

AIが生成した記事出力は、Notion に保存しましょう

1回目

3-1. まずは、雑な指示で出してみましょう

// 1回目
AIにデザインの仕事は奪われるのか?— 〇〇な自分の場合 というテーマで
1000文字程度のnoteに掲載するような記事を生成してみてください
当然バズらせることを狙います

この出力を「基準」にします。ここから1手ずつ足して、何が変わるかを観察していきます。

2回目

3-2. 「具体・詳細」を足してみましょう

// 追加事例
読者はデザインを学びはじめた専門学校1年生。
800〜1000字。導入・意見・根拠・結論の4段。
語り口は、少しくだけた note 風。
3回目

3-3. 「役割」を足してみましょう

// 追加事例
あなたは「Webデザイナーを目指している専門学校1年生」として書いてください。
Photoshop や Figma を触り始めたばかりで、AIの進化に少し焦っている。
その立場の温度で書いてください。
4回目

3-4. 目的を満たすための「参考情報」を足してみましょう

// 追加事例
文体は以下の記事のテイストを参考にしてください。
https://note.com/...
自分が最近見たAI関連ニュースや、自分の体験を2つ入れてください。

URLは自分が好きな記事から1つ持ってきてOKです。自分の観察や実感も、立派な材料になります。

5回目

3-5. 「悪い例」を足してみましょう

// 追加事例
以下のような書き方は避けてください。
・結論を冒頭で言い切りすぎる
・「3つの戦略」のようにきれいに並べすぎる
・具体例なしで抽象論だけ続ける
・最後だけ前向きにまとめて逃げる
ふりかえり

それぞれの段階での出力記事を比較してみましょう

  • 読みやすさの変化を見比べる
  • 効果的な指示があったら今後のためにメモしておく
  • まだ残る課題があればリストアップしておく
全体共有

変化の観察と成果をグループで共有して
全体に発表してみましょう

4. モデルを比べてみよう

前提

AIモデルで性格が異なる

AIモデルによって性格は異なります。人によって伝え方を変えるのと同じ。AIモデルごとの変化を体感しながら今後の伝え方の参考にしてみてください!

  • ChatGPT(OpenAI)
  • Gemini(Google)
  • Claude(Anthropic)
  • Grok(xAI)
読む前に

これから読む4記事のテーマ

本は紙か電子書籍のどっちがいいか

AIに「アドバイスください」と相談したときの、4モデルそれぞれの回答です。第3章と違って、あえて細かく指示していません。指示しないと、各モデルがどんな性格を見せるかを観察してみてください。

ワーク

下記の4つのファイルを読んで
どれがどのAI作なのか考えてみてください

  • model1.md
  • model2.md
  • model3.md
  • model4.md

同じプロンプトを4つのモデル(ChatGPT / Gemini / Claude / Grok)に渡した出力です。

ワーク

ワークの進め方

  • 4本のうち、どれがどのモデルだと思うか、グループで話し合ってください
  • 感じた理由(口調・構成・例の出し方など)を、できるだけ言葉にしてください
諸注意

各モデルの特徴を、AIや検索で軽く調べてみてください

全部使ってる人はなかなかいないと思うので、各社のAIモデルの特徴をAIやネット検索で軽く把握した上でワークにのぞんでみてください!

種明かし

さて、どの記事がどのAIモデル作だったでしょう?

  • ChatGPT(OpenAI)
  • Gemini(Google)
  • Claude(Anthropic)
  • Grok(xAI)
ふりかえり

ここまでで見えてきたことを、整理しましょう

5. テーマに対する自分の考えを整理しよう

ディスカッション

AIにデザインの仕事は奪われるのか?

最後のメモ

テーマに対する自分の見解を考え記録する

  • AIにデザインの仕事は奪われるのか、いまはどう考えていますか
  • 自分はこれから、AIとどう立ち振る舞っていきたいですか

うまくまとめなくて大丈夫です。あとで自分が読み返せれば、それで十分です。

おつかれさまでした