デジタルメディア概論

第6回 — ゲームを企画して、自分のカードを作り始める

2026.06.03

前回からの続き

3回シリーズと、今日の位置

  • 先週 - カード1枚を作って印刷した(Figma 最小機能で仕上げる感覚)
  • 今日 - 自分のゲームを企画して、カードを作り始める
  • 来週 - お互いのゲームを実際に遊ぶ

今日終わらないカードは、来週までに自分で仕上げてきてください。

今日のゴール

第1コマで 企画、第2コマで カード作り着手

  1. カードゲームの幅を広げる(対戦型だけじゃない)
  2. 目的と制約から、自分のゲームを企画する
  3. AI を「叩き台製造機」として使う練習
  4. 第2コマで、自分のカードを実際に作り始める

1. 「カードゲーム」の幅を広げる

よくある誤解

カードゲームのよくあるイメージ

  • 遊戯王、ポケモンカード、デュエルマスターズ...
  • 強いカードを出して、相手のHPを削る
  • たぶん、先週 AI も同じものを返してきたはず

それも一つの形。だけど、カードゲームはもっと色々あります。

3つのサンプル

対戦型じゃないカードゲーム

サンプル 1
Ito(イト)
数字を直接言わずに、お題で表現する協力ゲーム。「読み合い」が主役。
サンプル 2
はぁって言うゲーム
同じセリフを違う感情で言い分ける演技ゲーム。場が「笑い」で進む。
サンプル 3
ナンジャモンジャ
変なキャラに名前を付けて覚える記憶ゲーム。年齢関係なく盛り上がる。

勝ち負けがないものもある。HPがないものもある。それでも面白い。

分析してみよう

サンプルから何を借りるか

  • 3つのうち、自分が「いいな」と思ったものはどれ?
  • そのゲームの何が楽しそう?(読み合い/演技/記憶/会話/笑い/緊張感...)
  • 10枚のカードで作るなら、何を残して何を削る?

考えたことは Notion にメモ。これが自分のゲームの「軸」になります。

2. 自分のゲームの目的を決める

出発点

ゲームの目的の例

  • 「はじめましての人と仲良くなれる」
  • 「友達の意外な一面が見える」
  • 「短い時間で爆笑できる」
  • 「読み合いでヒリヒリする」

"勝つ" は目的じゃなくて、目的を達成するための仕掛けです。

全員共通の制約

ゲーム作りの条件

  • カードは 10枚以内
  • プレイ人数は 2〜4人
  • 1プレイ 10分以内 に終わる
  • ルール説明は プレイ前 2〜3分 で済む
  • 教室のプリンタで 印刷できる 形にする

この枠は「不自由」じゃなくて「考えやすくするための補助線」です。

3. AI に企画の叩き台を出してもらう

AI の使い方

企画での AI の使い方

  • 0 から考えるのは大変。でも、出てきた案を直すのはやりやすい
  • 「目的」と「制約」を渡して、何案か出してもらう
  • そこから自分で選んで、足したり削ったりする
プロンプト例

企画相談のプロンプト例

// 例
10枚以内のカードゲームを考えています。
目的は「はじめましての人と短時間で仲良くなれる」。
プレイ人数は 2〜4人、1プレイ10分以内、ルール説明は2〜3分で済むこと。

この条件で、まったく違う方向の企画を3つ出してください。
それぞれ「何が楽しいか」を1行で説明してください。

自分の目的に合わせて書き換えてください。

出てきた案に問いを当てる

出てきた案を問い直す

  • 本当に遊べる? 自分で1ターン回してみてイメージできる?
  • 最初に決めた「目的」は達成できそう?
  • 他の人にルールを2〜3分で説明できる?
  • 足りない要素は? いらない要素は?

この問いを AI にもう一度投げて、続きを出させてもいい。

最後に

企画書にまとめる項目

  • ゲームの名前(仮でOK)
  • 目的(このゲームで何が起きたら成功か)
  • プレイ人数・時間・カード枚数
  • ルールの骨組み(準備 / 1ターンの流れ / 終わり方)
  • カードに載せる情報(名前・効果・数字など)

Notion に企画書ページを作って書きます。第2コマで使います。

4. 自分のカードを作り始める

第2コマ

第2コマの進め方

  • 必要なカードの枚数を確認(10枚以内)
  • 今日中に、まず 1〜3枚 を完成させる
  • 残りは来週までの宿題で仕上げる

作業を進めている間に、こすげが1人ずつ順番に回ってチェックします。

1on1

1on1チェックの流れ

  • 自分のゲームの 目的遊び方 を口で説明してもらう
  • 講師が3つの観点で感想を返す
  • 呼ばれていない間は、自分のカード作りを進める
1on1で見る3点

チェックの3つの観点

  • 説明を聞いて、しっかり 伝わるか
  • 最初に決めた 目的と合っているか
  • 制約 を守れているか(10枚以内・2〜4人で遊べる・10分くらいで遊べる・説明が2〜3分でできる)
使うのは先週と同じ

作り方の流れ

  1. AI でイラストや要素を生成 - ChatGPT で絵を作る
  2. 好きなツールで仕上げる - Figma / Illustrator / Photoshop、やりやすいものでOK
  3. PDF で書き出して印刷 - 63mm × 88mm のカードサイズで作る

先週は Figma を触りましたが、Illustrator や Photoshop が得意な人はそれでも構いません。

作っている途中で

制作中の AI の使い方

  • 「このカードの効果文、もっと短く書けない?」
  • 「このイラスト、同じ世界観で別バージョン作れる?」
  • 「数字のバランスがおかしい気がする、見てもらえる?」

企画段階の AI と、制作段階の AI は使い方が違います。的確にAIの使い所を見極めてみよう。

5. 今日の終わりに

来週までに

来週までの宿題

  • 必要枚数までカードを完成させる
  • ルール文書を Notion にまとめて、口で2〜3分で説明できる状態にする
  • 来週は、ルールを知らない人(クラスメイト)に実際に遊んでもらいます

おつかれさまでした